ロックだ。
だがそれだけの意味ではない。
プロレスに固め技(デスロック)というものがある。
雁字搦めにして動けなくさせ、痛めつける技だ。
それと同じように原発はその危険性の故に
私たちの生活を雁字搦めにし、徹底的に自由を奪い去る。
この詞にはそんな彼の思いが凝集している。
この詞を書いた彼、桟敷原博之氏は83年、癌で逝去された。
81年に書かれている。
問題点を列挙しただけと言われたらその通りと言うしかないのだが、これだけ網羅してあると、それだけでも大したものだと思えてくる。
私たちが「反原発研」を発足させたのは79年の事だった。スリーマイル島原発事故が起こる直前の事だ。
何事もなかったその当時に反旗を翻した先見性は我ながら大したものだと思うが、世はバブル景気の最盛期、案の定殆ど支持は集められなかった。
おとなしくしてりゃ…などの言葉は微笑ましいが、彼が本当に言いたかったのはこの部分なのかもしれないと思って残すことにした。
当時付けられていた曲はすっかり忘れてしまっている。それをいいことに「2周年」を機に新に曲を付けてみた。
原子力デスロック
詞・桟敷原博之
Am G F E7
築き上げた電気文明 消費文化の行き着く先に
Am G F E7 Am F G
頼みの石油もままならず 文明の危機がやってきた
Am G F E7
権威は叫ぶエネルギーをと 資本主義を守る為に
Am G F E7 Am
そして行き着くのが原子力 なりふり構わぬ巨大技術
G Am F E7 F G F G E7
だけど放射線全てを貫く 生身を蝕み時を超えて
Am G F E7
期待に応えて招いてみたけれど
Am G F E7 E7 F G
人の手にはとても負えはしない放射線
Am G F E7
最先端技術詰め込んで 危険はないと見切り発車
Am G F E7 Am F G
輸送、発電、再処理、投棄 死の灰の恐怖ふりまいて
Am G F E7
原発推進その果てには 原爆実験、核武装
Am G F E7 Am
更に狙いは右傾化軍拡 ファシズム街道まっしぐら
G Am F E7 F G F G E7
そうさ原子力支配者の為に 更に加えて管理・搾取
Am G F E7
あくまで資本の為支配者の為に
Am G F E7 E7 F G
どこまでも雁字搦めるよ デスロック
Am G F E7
だから原子力デスロックロック 金と力で雁字搦め
Am G F E7 Am
支配体制永遠に求め 流れに逆らうよデスロック
Am G F E7
許すな原子力デスロックロック おとなしくしてりゃつけあがりやがって
Am G F E7 Am G E7 Am F G A
あんまり俺たちなめんなよ 今に息の根とめてやる
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