30代と40代はほぼ、マルクス主義からの脱却に当てた。
かなりの難事業だった。
今、脱原発の集会や催し物で演る唄を探している。
その頃のものがどうしても出て来る。
これもそのひとつ。
美しき五月のパリ
パリの5月革命の時の唄とされている。
圧倒的に美しい唄だ。
この旋律を聴きながら思春期に突入した。
だが、5月革命に参加した方々からは、このような唄は聴いたことがないという声もある。
あるにはあったようだ。
フランス語版がある。
繰り返されるフランス語は
Oh ! le joli mois de mai à Paris
「おぉ!美しき5月のパリの陽気」
とでも訳されるのだろうか?
当時は丁度ヴェトナム戦争の真っ最中だった。
テレビで初めて報道された戦争だったと言って良い。
その影響は計り知れなく、
世界中で学生たちが立ち上がった。
日本も例外ではなかった。
だが、調べてみると5月革命もまた、
大学の中だけの「革命」であったようだ。
ちょっと迷っている。
唄うべきなのだろうかと。
大きな犠牲を払ってマルクス主義から脱却した。
なのにまた、当時を繰り返すのだろうか?
戦争報道はヴェトナム戦争の当時とは変わり、
軍によって検閲されたと思われるものが主流になった。
かつて受けた衝撃はない。
アメリカ合衆国はヴェトナム戦争から多くを「学んで」しまったのだ。
現実は重苦しく、
そこから飛翔出来る「ユートピア」は描きにくい。
原発を止める止めないで四苦八苦している。
そんな場所に今私たちはいる。
どうしたら良い?
多分、私は唄うだろう。
歌詞を少しだけ変えて。
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