20150129

Black Dog

最初に知ったのはYouTube動画だった。

I had a black dog, his name was depression

鬱を黒い犬に例えている。その表現の的確さに驚嘆した。
キャプションを日本語訳したサイト


も存在する。

調べてみると元は絵本だったらしい。日本語訳も出版されているようなので長野市立図書館から借りてきた。
訳は抄訳というか意訳。だが意図は伝わる。

鬱という黒い犬とどう付き合っていったら良いのか?
それが語られている。

続編もすぐ見付かった。

Living With a Black Dog
こちらも絵本になっている。
 『ぼくのなかの黒い犬』が鬱病者の立場から語られているのに対し、この続編『わたしとあなたと、黒い犬』は、鬱病者とその家族がいかに対処していったら良いのかが描かれている。

と言うより、鬱病者が家族にどう接して貰いたいかが描かれていると言った方が正確かも知れない。

これ程パーフェクトに振る舞える家族はそう滅多にいるものではあるまい。

だが、こうした出版物が世に出ていることは鬱病者である私にはとても心強い。

と言うか、嬉しかったのだ。

この頃ようやく私も躁鬱病から段々寛解しつつあることを自覚している。何よりもそれに向かって私を促し支えてくれた周囲の方々に感謝したい。

多分、この作者も鬱病からかなり恢復しつつあるのだろう。

そうで無ければこれだけ客観的に鬱を見つめることなど出来はしない。

ひとりでも多くの鬱病者とその家族にこれらの動画や出版物が届くことを祈りたい。