お昼頃、12時06分の千島列島を震源とする地震だ。震度分布が同心円状ではなく、(特に震度3と震度2が)混在しているように見えたからだ。
要するに異常震域っぽかった。
NHKの速報を待って確認すると、震源の深さH=10kmだと言う。
地震の規模はM7.0。
浅い地震でもこんな事が起こるのか?!と軽くびっくりした。
気象庁のサイトで確認しても同様だった。
どうもしっくり来ない。それに気象庁のサイトでは日本の領域のデータしか確認出来ないのでUSGSのサイトに行って確認してみた。
震源地はほぼ同じだが、地震の規模はM7.2となっていて、何よりも震源の深さが大きく異なっていた。
H=122.3 km (76.0 miles)
やはり最初感じていた通り、立派な深発地震だ。
USGSのTectonic Summaryでは
The April 19, 2013 M 7.2 earthquake ENE of Kuril’sk, Russia, occurred as a result of oblique normal faulting at intermediate depths within the subducting lithosphere of the Pacific plate.つまり、
太平洋プレートの沈み込むリソスフェア内の中間の深さで、正断層によって引き起こされた。と解説まで付いている。
後でどちらかが(多分気象庁だろうとその時は思った)訂正を出すだろうと待っていたが、今のところどちらも速報のままだ。
この勝負、USGSの勝ちだとわたしは思うのだ。
気象庁は国内のデータだけを使って解析する。だから領域から遙かに離れた地域の震源を正確に同定出来なかったのだろう。
震度分布は浅い地震のものではない。
つまり、震源からの振動が直接伝わった揺れではなく、近くのプレートから伝わってきた震動だ。
プレートに沿うようにして、震度が分布している。
気象庁を信じ込んで確認を取らなければ、あやうく浅い地震という認識のままだったかも知れない。
自分の直感を信じて(かつ、確認を取って)良かったと思えた。
気象庁はきちんと解析し直して、訂正を出した方が良い。
0 件のコメント:
コメントを投稿