20130515

弘田三枝子

TVで昭和の歌謡曲が特集されており、そこで弘田三枝子さんが歌っていた姿があった。整形後の歌だった。

私の記憶の中で弘田三枝子は日本人で唯一「パンチの効いた」と言う形容が似合う天才歌手だった。だがそれは私の中ではあくまでも整形前の話だ。

YouTubeで探してみた。
弘田三枝子はこの曲で14歳でデビューしたのだ。この頃から天才振りが窺える。
悲しきハート
1963年の紅白歌合戦の映像。既に歌い方が完成している。
整形の前と後とで最も違うのは、聴き終わった後の後味というか余韻の清々しさだ。若いという利点があったにせよ。この爽快さは追随を許さないものがある。

他にもいくつも聴いたのだが、切りが無い。

私たちは遠い昔に大変な宝物をなくしていたのかも知れないと痛切に思った。この歌声を失ったことは返す返すも残念な事だ。

だが、若い弘田三枝子が歌に恵まれなかったことはこうして聴き彷徨っているとわかる。歌が巧いので、どうでもいい歌もそれなりに聴かせてしまうが、それにしてもこの歌手に何と言う杜撰な曲をあてがっていたことか。


あれはないのだろうか?とふと思い出して探してみたらあった。
ここから世界は弘田三枝子から少し離れ始めた。
この歌をもう一度聴く日が来るとは夢にも思っていなかった。大好きだったのだ。薄れてしまった記憶が蘇ってきた。

ジャングル大帝と言えばあの歌だ。これも探してみた。
探し当てた版がどうしても表示されない。意図が伝わるだろうか?いずれにせよ冨田勲の名曲と言って間違いないだろう。
やはり歌詞のある版をupしておこう。
映画のような志で作られた、良心の塊のような番組だったと、今になって分かる。

当時、アニメ嫌いの教師が、他の漫画は駄目だが「ジャングル大帝」だけは観て良いと宣っていたことを思い出す。

それだけのものがこの作品にはあったのだ。

単なる懐かしさだけでなく、素敵な素晴らしい番組だったと思う。

今の番組に比べ、沢山の宝物が埋め込まれたようなものが多かったように思う。その後、TVは俗悪番組と呼ばれるものが増えていった。子供心に残念に思ったことを覚えている。

弘田三枝子から始まって、意外な方向に進んでしまった。だが、心地よさが残った。

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