善光寺花回廊が行われている。
そこに玉井夕海さんが来て下さったのだ。
長野で音楽活動をしている、原科勇希さんとのライブだ。
原科さんが叩いているのはカホーン。実に巧い。
実は玉井さんが楽器を持ってきて下さいと呼びかけたのに対し、私は最初、ジャンベを持って行くつもりでいた。
YouTubeで原科さんの演奏を聴き、その巧さとリズム感の良さにビビッてやめにした。
楽器を持って行くことそのものを止めにする気分も少しあったのだが、こちらは現在躁状態の真っ盛りにある。遊んでもらいたくて仕方が無いと言うところが正直な気持ちだった。
花回廊で街は沢山の人出。とても良い天気に恵まれた。
かと言って、私に何が出来るだろう?玉井さんのCDを聴きながら考えあぐね、ギターとおもちゃのパーカッション類を持って行くことに決めた。
実は私は最初から一緒に演奏するものとばかり思っていた。
私は殆どギターが弾けないに等しい。なので、CDを聴いて、一通りはコードを探っておいた。勇んで出掛けたのだ。
結構出来るつもりでいた。躁状態の恐ろしいところだ。
最初は玉井さんと原科さんのふたりで演るという。
ちょっと残念に思えて、リハの最中ギターをかき鳴らしていたら、さすがにうるさかったようで、玉井さんに叱られた。
そりゃそうだ。音のバランスとか通りをチェックしなければならないのに横で余計な音を出していてはいけません!
反省!
甘え過ぎていました。
聴いていて、玉井さんと原科さんの関係がとても心地良く、優れた合奏になっていると感じた。このデュオは良い!
出会ってからまだ2度目だという。
とてもそうは思えない。
息もぴったり合っている。
この二人に加わるのが少し怖くなった。
だが、もはや賽は投げられたのだ。
後半のセッションが始まった。
ジャンベは山上渡さん。重ならなくて良かった。
私はギターが弾けるかのような振りをしているが、殆ど弾けない。
頃合いを見計らってディンシャなどを鳴らして遊ぶ。
音と戯れる事は、十分やって来たつもりだ。
邪魔にだけはならないようにと祈るような気分。
コードは主に、玉井さんのアコーディオンをカンニングして盗む。後は思い切り。
覚悟だけの演奏だった。
なので殆ど玉井さんの手ばかりを見つめて演奏している。
ばればれである。
こんな奴と遊んでくれて、本当にありがとうです。
今度の機会がもしあったら、その時までにはもう少しまともに弾けるように練習しておきますから、また遊んで下さい!
ヒラグモのように這いつくばってお願いしますです。
演奏の後はオリンピックの表彰台で記念撮影。
一体何の表彰なのだろうか?
それにしても、私も歳を取ったものだ。
そりゃそうだろう。下手をすると自分の子どものような年齢の方々と遊んで頂いたのだ。
自宅で練習していた時と比べると、明らかに私は下手だった。
これが今の私の偽らざる実力だろう。
音楽は遊び。
けれど、その遊びの質を上げてゆかないと一緒に遊んで下さる方々に対し失礼と言うものだ。
その事を思い知った。
その意味では私にとってはとても良い機会だったが、玉井さんや原科さんにとってどうだったのだろう?
今、とても心配な気分でいる。
善光寺の参道は花だらけ!
良く晴れて、とても良い休日になった。
私はひとりで反省会を開こう。それも深刻に!
気持ち良く遊んでもらえるようになりたいからだ。
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