アメリカ合衆国のジャズ演奏家チャールズ・ミンガスは1922年4月22日にアリゾナ州ノガレスに生を受けている。つまり今日はミンガスの100回目の誕生日なのだ。
朝からソワソワしていた。この日が来るのを前々から知っていたので、いざ今日を迎えると、何をして良いのか咄嗟には判断出来なかったのだ。
取り敢えずミンガスのジャズを聴く事だけは決まっていた。さて、最初は何にしよう。
部屋のCD棚を漁って、持っているミンガスのCDを全部引き出す。
1枚目に決めたのは”Blues & Roots”
彼の誕生日を記念して、そのルーツを堪能しようと考えたのだ。
これは正解だった。ミンガスがどの様な根を持って、音楽に挑んで行ったのかが良く分かるCDになっていた。
チャールズ・ミンガスは音楽家として知られているが、黒人差別反対運動家としても知られている。そうした彼が、黒人の音楽を大切にしない訳がない。
次に掛けたのは”Charles Mingus Presents Charles Mingus”
ミンガスのトーン・カラーの魅力が最大限に生かされた名盤だ。
私にとって、チャールズ・ミンガスは特別な音楽家だ。彼の音楽ばかりを聴いていた時期もあった。椎名町の安い下宿には、彼のポスターがずっと貼ってあった。35年間に渡って、私は彼と対面して過ごしていた事になる。
さて、時間もCDもたっぷりある。今晩は彼の生誕100周年を祝して、特別な料理を作ろう。
祝祭はこれからだ。
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