実を言うと少々古楽に飽きが来てもいたのだ。
しかし驚いた。いつものようにSpotifyでPlay Listを朝から聴いていたのだが、そんな心の隙を見透かしたように、今日のDaily Mix 3はいきなりずらりとモダン・ジャズを並べて来た。
並んでいるのはキース・ジャレット、チャールズ・ミンガス、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーン等。
元々Jazzは嫌いな方ではない。高校生の頃はジャズ喫茶に入り浸って、これらのジャズマンの演奏に耽溺していた。
そうした私にとって、このラインナップは文句の付けようが無い。
しかし、最近6年程はSpotifyで古楽ばかりを聴いてきた。他のジャンルの曲を聴くときはYouTubeかCDを音源にしていた。
SpotifyのPlay listは元々、リスナーの好みをAIを用いて分析し、そこから似たようなジャンルの音楽を選択するという仕組みになっている。
折角Play listが古楽一色になってくれたのが勿体無くて、少なくともSpotifyでは古楽以外の音楽を聴いた事はない。古典派以降のクラシックすら避けて来た程だ。
なのに何故ここに来てJazzになったのだろうか?
心当たりがあるとすればヤン・ガルバレイクがザ・ヒリヤード・アンサンブルと共演した曲を聴いた事しかない。
これを切っ掛けにSpotifyが古楽からいきなりJazzに切り替えて来たとするならば、余りにも大胆なチャレンジと言う他ない。
突然鳴り始めたJazzに、最初は戸惑い、Play listを切り替えようかとも思い、まあ待てと耳を傾ける迄数分。気持ちを若い頃のままに切り替えると、やはりJazzはこれはこれで十分に良い。
50曲4時間49分を、すっかり堪能してしまった。
しかしSpotifyはなんのデータも与えていないのに、どの様にして私の好みのジャズマンを割り出したのだろうか?そのアルゴリズムを何とかして知りたいものだ。
もうすぐSpotifyのサーヴィス期間が終了する。またコマーシャル付きのfreeプランに戻さねばならない。その時が来たらと思っていたのだが、Spotifyの方から方針を変更して来たのであれば、それに乗って、そろそろ古楽一辺倒から卒業しても良い時節なのかも知れない。
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