20080725

夕立

15時丁度、冷たい風が吹き始め、これは…と思っているとぽつりぽつりと雨が降って来た。最近連日のように極めて短い夕立が降る。3日前には30秒の激しい夕立が降った。

いくら激しく降ってくれてもこれでは湿度を上げるだけで不快指数はより高くなる。

今日も同じような短い夕立だろうと思っていたら、やはり1時間で青空が見えた。最近の青空はやや彩度が低く。数日前迄見えていた「美しい夏」を想起させる青さではなかったが、夕立の後それが戻って来た。

しかし案の定蒸し暑い。今日も不快指数を上げるだけの夕立だったか…と再び机の前に戻ったのだが、雨雲レーダを見ると、東北地方に雨を降らせている(どう考えても梅雨前線にしか見えないのだが)雲の列と並行して、細い雨雲の列が北信濃に延びて、西に進んでいる。

気温を見るとこの雲の列が通過している地域だけが15時の気温が30℃に達していない。

雨を期待して再びベランダに出る。確かに外の気温は低い。雲の列は気温を下げる効果を発揮していた。

期待通り、16時半頃再び雨が降り始める。今度は17時半頃迄降り続いた(また1時間だ)。

雨が上がるとすぐに陽が射し始める。やや蒸し暑かったが、これは虹が見えるのではないかと東の空を凝視する。虹を見ようとしなければ決して見えない程度の淡い虹だったが、確かにあった。それも弧の端から端迄しっかりと連続している虹だった。

再び机の前に…、蒸し暑い。

やはりコンピュータ2台と冷蔵庫に囲まれた環境がこの蒸し暑さの主な原因なのだろう?作業環境をもう少し合理的なものに変えてゆく事を考えねばならないのだろうか?やはり…。


雨が降り始めた15時頃、太平洋でも変化があったらしい。少し前から徐々にではあったが積乱雲の渦が成長し続けていた。それが颱風8号となった。Fung-wong(フォンウォン。山の名前。フェニックスと同じ意味らしい)と言う名が付けられている。またも台湾に向かって進んでいる。颱風がある辺りの海水面温度はほぼ28℃。これ以上北に進んでいたら颱風にはならなかったかも知れない。とりあえず本州に向かって来ないようなので安心しているが、中心気圧は994hPとかなり低い。

夕立が降り終わるや否や、一斉にアブラゼミが鳴き始めた。
「美しい夏」が帰って来た。

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