梅雨に入ってから芒種、と言うのも変な話だ。
宣言が出された途端、からっと晴れ渡る。そうしたパターンではない梅雨入りというのも最近では珍しいのではないだろうか?
今日(5日)は予報通り夕刻に雨が降る。
降る雨を見ながら、木曜日恒例となって来ている語学懺悔に身を沈める。
今回はドイツ語がダメだった。それなりに予習していたのだが、やはり数字や時計が絡んでくると苦手意識が露骨に表に出てくる。要するに放送はそういった内容だったのだ。言い方は大体分かった。が、数詞を素早く言えない、また、聞き取る事が出来ない。数詞に意識が取られると、他の内容が聞き取れない。
聞き取れなかった内容をメモして、調べているうちに朝になってしまった。勿論調べきれるものではなく、結局今日一日は辞書との格闘となってしまった。
そして、にもかかわらず覚えては、勿論、いないのだ。
極めて低レベルの話として、フランス語はそれなりに理解できたのではないだろうか?
夜になり、いきなり寝室が暗くなったような気がした。今日はダイニングルームと寝室の間の襖を開け放して仕事をしていた。こちらの方が解放感があって過ごし易いのだが、ここに来て初めての事だ。今迄は何と無く集中力が薄れるような気がして、出来る限り空間を狭くして仕事をしていた。やってみると、それ程集中力に影響する訳ではない事が分かった。
結構快適だ。
その環境にも慣れた頃、ふっと寝室が暗くなったような気がしたのだ。
部屋の蛍光灯と枕元のスタンドをチェックしてみる。不備なし。他に灯りは無い。
暫くして気が付いた。駐車場の灯りが点いたのだ。ダイニングの外がそれに照らされ、相対的に寝室が暗くなったように見えた。
フランス語が好調だったように思えたのも、ドイツ語の余りの不調に因るものかも知れない。
芒種。わたしに畑は無いが、何の種も蒔かれていない。
山の緑が次第に黒々としてきた。夏山の風情だ。
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