困った事になった。
3日程前に部屋を掃除した時、腰に違和感が走った。これは私にとってはいつもの事であり、気にしなくてもその内に治るだろうと高を括っていた。
だが、その違和感は翌日も続き、遂に今日になって、本格的な痛みとなって襲いかかって来た。
寝ていたり、坐っていたりしている時は、何事もなく過ごす事が出来る。だが、一度立ち上がろうとしたり、屈もうとしたりすると、激しい痛みが走る。
特段これと言った特別な事をした訳ではない。いつも通り過ごしていただけなのだ。何故この腰の痛みが出たのか、その原因として思いつく事は何も無い。
痛みは時間と共に強くなり、午後になってからは、特にトイレに立ったりした時は、老人用の手摺りに掴まらないと、身動きすら不自由な状態になってしまった。
自分が老境に差し掛かっていないとは思っていない。しっかり老人という自覚はある。だが、補助用の手摺りが必要になるのは、もう少し経ってからだと思っていた。
正直かなりショックな出来事だ。
毎日出掛けて、かなりな距離を歩く生活をしていた。運動不足という事は当てはまらないと信じる。
思い当たる事と言えば、椅子に坐った時に、足を組む癖があるのだが、その時の姿勢が、大幅に右に傾いた姿勢になりがちで、どうにかしなければと考えてはいたという事がある。
恐らくそれだろう。傾いた姿勢を続けていたので、それが腰の負担となり、少しずつ歪みを溜め込んでいたのだろう。
以前ならば、ここは操体法の出番で、施術すれば、短時間で何とか危機を突破する事が出来た。
だが、人工関節を入れてからは、操体法は強すぎて、返って体に負担を掛けるようになってしまった。
私の知る範囲では、それ以外に、危機を脱出する方法は見当たらない。
出来る限り静かに生活し、腰に負担が掛からないように気を付けるしかないのだろう。
痛めるといつも思うが、腰は体の要だ。不自由な事この上ない。
これでは仕事をするなどは勿論の事、日常のちょっとした用事も自由にこなす事など出来る筈がない。
困った。うかうかと出掛ける事も出来なくなってしまった。
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