またひとつ、季節が動いた。
昨年の今日の日記を開いてみた。
鴨脚樹(いちょう)が芽吹いたようだと書いてある。
今年はどうなのだろう?と、窓から外を見ると、今年も今日、鴨脚樹が芽吹いているのが見えた。
人の世は新型コロナウィルスで、大騒ぎだ。
だが、それとは無関係に、桜は咲き、散り始め、そして鴨脚樹は芽吹く。
何か、不思議な気持になる。
それがこの世の理(ことわり)というものなのだろう。
その思いを込めて、シャッターを切った。
この先の季節は、どの様に推移してゆくのだろうか?
その季節の中を、私はどの様に生きてゆくのだろうか?
いずれにせよ、世の中はどうにかはなってゆく。
私は余計な力を抜いて、淡々と、心静かに生きてゆこう。
芽吹いた鴨脚樹を前に、私は密かにそう誓った。
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