断煙で苦しいとされる最初の3日間を突破した。何はともあれ、一区切りだ。
今迄何度か断煙を試みた事はあったが、3日目でBlogを書こうという気になるところを見ると、ここ迄出来た試しはなかったのかも知れない。
チャンピックスの効果だろうが、取り立てて苦しくはなかった。
煙草を吸いたいと思う気持ちはまだある。だがそれは、かつて「吸い魔」と呼んでいた様な、強烈な欲求ではなく、水道からぽたぽた水が落ちるのが気になるのに似た程度のものだ。だから、我慢していてもさほど苦しくない。チャンピックスなしで断煙を試みた時は、24時間を過ぎる辺りから強烈な「吸い魔」に襲われ、極めて浅ましい自分と向き合わねばならなかった。それに比べたら、遙かに楽だ。
食事をした後や何か作業に一区切り付いた時、またはちょっとしたストレスを感じた時に煙草を吸いたくなる。この気分は徐々に小さな物になってきているが、なくなるのは相当先の事のように思える。気を緩めたら、私は再び煙草に捕まってしまうだろう。
断煙をしてみて思うのだが、やはり私は全く特別な存在ではなかった。禁煙本に書いてある通りの存在だ。
どの本を読んでも、断煙の為には先ず煙草を捨てろと書いてあるが、それは完全に正しかった。身の回りから煙草を追放しなければ、チャンピックスを飲んでいても、煙草を吸ってしまったかも知れない。
チャンピックスを飲んでいてもその状態なのだから、なしで断煙を試みたら、もう何度かは失敗していただろう。そもそも3日間の断煙を実現出来たかどうかも怪しい物だ。
チャンピックスは、画期的なまでに強力だが、やはり断煙の補助剤であることは避けられないのだろう。飲む前は、服用したら自然に煙草を吸いたくなくなると思っていたが(そう言う人もいるようだが)やはり煙草を止める意志の力は必要だった。
最初の3日間を突破すれば、後は楽な物だと高を括っていたが、やはりありふれた存在である私に向き合おう。真面目は好きな態度ではないが、ここは真面目に処方箋に書かれたとおり、12週の服用期間を全うしよう。
そうでなければ、煙草から自由になる事は出来ない。そんな気がする。私は煙草から自由になりたいのだ。
ま、この先煙草と喫煙用具を買わなければ、実現可能な事なのだが…。
取り敢えず、断煙最初の3日間を突破した!
20121108
20121105
最後の煙草
16:30という中途半端な時間に最後の煙草に火を点けた。
経済的理由から先月の15日に何度目かの断煙を開始し、何度目かの悲喜劇を繰り返していた。兎に角最初の3日を越えられない。本数は減らせるが、きっちり止める事が出来ない。
業を煮やして検索したところ、歩いても行ける範囲の宮沢医院でチャンピックスを処方してくれる事が分かった。で、出して貰った。
前から気にはなっていたが、躁鬱病の薬とぶつかる(両方とも脳に直接影響を与える薬だからだ)事が心配で手を出していなかった。
しかし、今回はもう後がない。
そして、煙草に対する自分の浅ましさにほとほと嫌気が差していた。手元に煙草がないと、吸い殻を猛烈な勢いで探し始め、外までうろつき始める有様だったのだ。
30日から飲み始めたのだが、その効果はすぐに現れたと言っていい。
朝、いつも感じていた咽のいがらっぽさがなかった。だから、それ程吸いたいという気持ちにならない。
自然に煙草が減っていったのではなかった。煙草が不味くなる事はなかった。薬の効きは悪いのかも知れない。かと言って、何か満足感があるかというと全くなくなってしまい、強烈に吸いたいと思う事態にはそれ以後全く出会っていない。
チャンピックスは、飲み始めの頃は、煙草を吸いながら服用する事になっている。だから吸っていただけ。後はまだ煙草があったから(捨てるには忍びないという私の貧乏性が出た)という理由だけだった。
その煙草も終わってしまった。
20歳の春、ほんの出来心から手を出して、以来どんな貧乏な時代も煙草だけは欠かさず買っていた。その時代が終わるのだ。
喫煙器具を全て捨てた。それにしてもこんなに沢山溜め込んでいたのか!
何ひとつドラマチックでない終わり方だった。自力で断煙したのなら、それなりの悲喜劇がまたあっただろう。それもない。只、これが最後だという確信に似た気持ちだけがある。
経済的理由から先月の15日に何度目かの断煙を開始し、何度目かの悲喜劇を繰り返していた。兎に角最初の3日を越えられない。本数は減らせるが、きっちり止める事が出来ない。
業を煮やして検索したところ、歩いても行ける範囲の宮沢医院でチャンピックスを処方してくれる事が分かった。で、出して貰った。
前から気にはなっていたが、躁鬱病の薬とぶつかる(両方とも脳に直接影響を与える薬だからだ)事が心配で手を出していなかった。
しかし、今回はもう後がない。
そして、煙草に対する自分の浅ましさにほとほと嫌気が差していた。手元に煙草がないと、吸い殻を猛烈な勢いで探し始め、外までうろつき始める有様だったのだ。
30日から飲み始めたのだが、その効果はすぐに現れたと言っていい。
朝、いつも感じていた咽のいがらっぽさがなかった。だから、それ程吸いたいという気持ちにならない。
自然に煙草が減っていったのではなかった。煙草が不味くなる事はなかった。薬の効きは悪いのかも知れない。かと言って、何か満足感があるかというと全くなくなってしまい、強烈に吸いたいと思う事態にはそれ以後全く出会っていない。
チャンピックスは、飲み始めの頃は、煙草を吸いながら服用する事になっている。だから吸っていただけ。後はまだ煙草があったから(捨てるには忍びないという私の貧乏性が出た)という理由だけだった。
その煙草も終わってしまった。
20歳の春、ほんの出来心から手を出して、以来どんな貧乏な時代も煙草だけは欠かさず買っていた。その時代が終わるのだ。
喫煙器具を全て捨てた。それにしてもこんなに沢山溜め込んでいたのか!
何ひとつドラマチックでない終わり方だった。自力で断煙したのなら、それなりの悲喜劇がまたあっただろう。それもない。只、これが最後だという確信に似た気持ちだけがある。
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