昨日メールが届いた。
遥か昔、AIR草子と言うアプリを愛用していた。青空文庫に対応した、縦書きで読み易く表示するビューアーアプリだった。
ある日、AdobeAIRが突然終了してしまい、そのアプリが使えなくなってしまった。残念ながら、泣く泣くアプリを削除した。
代用となるようなアプリは見つからず、青空文庫もろとも遠ざかってしまっていた。
メールは、そのAIR草子の代わりとなるえあ草子なるデスクトップ版アプリのリリースを報せるものだった。
すっかり諦めていた私にとって、これは思わぬ嬉しい誤算だった。早速ダウンロードした。
恐る恐る起動。
驚いた事に、以前課金してアカウントを作って使用していた者は、そのアカウントのまま、改めて代金を払わずに使えるという。
二重に嬉しい誤算だった。
以前のAIR草子では、アプリから直接青空文庫を検索出来た。今回のデスクトップ版では、直接のアクセスは出来なくなっており、青空文庫を開いて、読みたい本のIDを検索窓に入力する必要がある。これはちょっと残念な仕様。だが、使い勝手はかなり改良されていた。細かな所まで気が配られているのが分かった。
Mac版はLinuxベースで作られた暫定版との事だったが、十分に使える。
お知らせを読んでみると、このアプリの最初のリリースは2021年の5月13日との事だった。それほど昔の事ではない。当時はかなりバグがあったようだが、すぐに対応したらしく、今のところ目立ったバグは見当たらない。快適に読書が出来る。
青空文庫は有志のボランティアで、著作権切れの作品をWeb上にあげ、無償で読む事が出来る有難いサイトだが、ブラウザなどで開くとかなり読み難く、それが難点になっていた。
このえあ草子の復活で、その難点もクリアされる。青空文庫への参拝もこれで復活するに違いない。
アプリの登録を済ませて、早速伊藤野枝の『新しき女の道』を開いて読んだ。
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