20200711

ゲイリー・ヨーロフスキー

旅の準備は出来ているのだ。既に。
私はヴィーガンになりたいと強く願っている。後は、女房殿を説得するだけの話だ。だが、それが実際には大問題なのだ。

Eertlingsを紹介して下さった方が、また大きなプレゼントをして下さった。ゲイリー・ヨーロフスキーという方の『世界で一番重要なスピーチ』という題名のYouTube動画がそれだ。

また大袈裟な題名が付いていると思われたかも知れない。私も最初はそう思った。けれど観終わった今は、大袈裟に思えない。実際に世界で一番重要なスピーチかも知れないと感じている。何故ならば、それは私たちにとって、最も重要な、衣食住の倫理に関するスピーチだからだ。

抜群に頭の回転が速い男だと思う。それは、本編よりもむしろ質疑応答の動画で顕著に示されている。

本編の冒頭00:01:49迄がゲイリー・ヨーロフスキーの紹介になっている。ところがこれが只の紹介では無い。逮捕に継ぐ逮捕。彼は毛皮の売買に反対して、飼われていたミンクを逃がす等、実力行動に打って出る。なので至る所でトラブルを起こし、逮捕されている。国外追放は既に5カ国に及んでいる。

エヴァンジェリストとはそういう種類の人間なのだろう。キリストからマンデラに至るまで、主張を持った者はおしなべて、犯罪者のレッテルを貼られている。

そうまでして、彼は一体何を訴えたいのか。

彼にあるのは、思いやりの実践なのだと思う。

00:16:16から00:20:08と01:04:15の2回、目を背けたくなるビデオが入る。
それに対してゲイリー・ヨーロフスキーは目を背けるなと言う。

なぜなら、君たちが肉やチーズ、牛乳、卵を食べるのなら、君たちはせめて自分たちが引き起こす痛みと苦しみを見詰めるべきだと僕は思うからだ。しかし、もし、このビデオの間、目を背けたり、目をつぶったりする必要があると感じたら、こう自分に問いかけた方がいいかも知れない。「私の目によくないのなら、どうしてお腹によいと言えるだろうか?」と。

我々人類は、地球上にはびこり、食物連鎖の頂点に君臨している。

だが、私たちはそろそろ、より良き勝者であることを目指すところに来ているのではないだろうか。

正義を振りかざす者は大抵、うさん臭がられるか、嘲笑される。けれど、世の中がここまで行き詰まって来ている今、正義や理想と、正面から取り組む姿勢が、むしろ求められているのではないだろうか。

牛肉を1kg食べる事は、車で100km走るのと同じ量の、温室効果ガスを排出する事だと言われている。

私たちは、予想以上に微妙なバランスの上に立たされている。

私には未来はヴィーガンの方にあるとしか、感じられなくなっているのだ。
従来当たり前だった喫煙が追い詰められ、禁煙が常識化したように。未来は動物食を摂らない事が常識化するように思えて仕方がない。

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