掻いても掻いても減らなかった雪は車に踏み固められカチンカチンになっている。現在母の家の前は、こうなっている。
これは単なる雪ではない。ほぼ氷だ。それもかなり高密度の。
シャベルなどでつついたくらいではびくともしない。
そこで、
こいつで砕くことにした。
愛用の岩石用ハンマーである。よもやここで登場願うことになるとは予想していなかった。
長年こいつを振り回してきた。
なので私は自分で言うのも何だが、ハンマー使いに関しては神業の持ち主だと自負している。
思い切り振り回してもミリ単位の精度でハンマーを打ち付けることが可能だ。
どの形状の氷にはどの角度で打ち込むのが適切か、道路を傷つけずに氷のみ砕くにはどの程度の力を入れたら良いかなどを瞬時に判断して作業を進めることが出来る。
早速作業開始。
固い雪氷もどしどし砕いて行く事が出来る。
だが、雪を甘く見ていた。小1時間で軽くクリア出来ると思っていたのだが、進まない。
全面を完璧に綺麗にすることは諦めざるを得なかった。
取り敢えず出口と隣への通路、そしてゴミ収集場までの経路を確保。これだけやってあれば、母と向かいの家の年寄りが押すシルバーカーくらいは通れるだろう。
妥協してしまったのだ。
2時間掛けてこれしか出来なかった。
雪氷の断面。
ハンマーの先が道路面にあたる。20cm程の厚さに踏み固められており、下部5cm位は透明な氷になっている。この部分の破壊に手間が掛かったのだ。
岩石用ハンマーを持っていて良かったと心から感じた。そうで無ければとても手の出しようがなかっただろう。
2時間ハンマーを振り続けていたら、さすがに左手に豆が出来、潰れた。
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