5時40分。やうやう白く明けゆく。紫立ちたる雲の広くたなびきたる。
お年寄りたちのおはようの挨拶が方々から聞こえて来る。早起きだなぁ…と改めて思う。それを聞いているわたしは何か?など余計な事は考えない事にしよう。
ある気象サイトでは、一昨日は「雨は避けられないでしょう」とのことだったが降らず。昨日は「午前中からポツポツと降り始め、午後はザーザーと降るでしょう」という予報だったが午前中は全く降らず、午後から夕方にかけてポツポツと雨が降り始めた。いろいろと難しいのだろう。
颱風が接近しているという実感は全くない。
いつまでも夏の気分で居ると、今に痛い目に遭うぞ!と思うのだが、このこのサイトの今日の最高気温の欄には31℃という凶悪な数字が書かれている。
…暑さ寒さも彼岸迄、今日は彼岸の入りなのだ。今日迄なのだろうと気持ちを落ち着けながら、別のサイトを見ても、29℃とある。こちらのサイトを信用する事にした。2℃の差はかなりキツい。…本当に今日迄にして欲しい。
一昨日のうちに買っておけば良かった…と思いながら、傘もささず来月の語学テキストを買いにゆく。
雨はどの程度なのだろうかとベランダに出たら、部分的に夕焼けがあり、驚いた事に日没の時間だと言うのに虹が掛かっていた。それも「橋脚」の部分はかなりはっきりと見える。夕焼けと虹を同時に見たのは初めてだった。ほぼ半円形の立派な虹だった。さすがに紫や青はぼんやりとしか見えない。
部屋からは西の空が見えないが、夕焼けと虹が見えると言う事は、太陽が出ていると言う事だ。外出を決断した。
「テレビで〜語」も来月から「新学期」に入る。
さて、意気込んで始めた今学期、何点くらいあげられるだろう?そう考えて愕然とした。
先ず、暑さでへばった月を除くと、真面目にやった月は半分くらいしかない。…いや本当に真面目に取り組んだのだが、どう考えてもその月の内容をどの位理解出来たかを客観的に判断してみると、せいぜい半分くらいしか理解出来ていない。
「25点か…」隣の人が聞いたら意味不明であろう呟きをバスの中で漏らす。
本屋に着いて、激しく迷う。テキストに「再放送」と書いてある。
今年度から外国語講座が大きく様変わりしている事には気が付いていたが、このような事は初めてだ。ドイツ語、フランス語、両方のテキストを見ると、確かに見た記憶がある。見た記憶があると言う事はそのテキストが家にあると言う事だ。
このようなとき、貧乏なわたしは激しく迷う。番組を使い回しするのであれば、こちらもテキストの使い回しをしようか?6ヶ月と言えど、結構な出費なのだ。よく見ると、番組の一部はちゃんと新しい内容になっている。
さすがNHK。そう易々とテキストの使い回しが出来ない仕組みを作っている。
新しいクルーは、新たな気持ちで取り組みたいものだ。そう考えて蛮勇を奮って(そんなに大袈裟な事だろうか?)テキストを新たに購入し続ける事にする。
再放送するクルーは、漫然と見ていて内容が面白く、とりわけドイツ語は、しっかりやっておけば良かったと思ったクルーだ。
余裕があれば、25点だった前期のテキストを復習したり、他の参考書にも手を出すことが出来るかも知れない。
もうすぐ10月に入る。
今日は暑いようだが、もうひと月経ったらほぼ確実に寒い季節に突入している筈だ。何故か今年は秋になって、鬱状態が厳しくなってしまったが、寒さが訪れれば少しは楽になるだろう。
寒さという別の厳しさは、当然のように待ち受けているだろうが…。
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