20080107

暖かな小寒だった

小寒だった昨日は週間予報では曇り一時雪だったのだが、予想より季節風が西に傾き、殆ど東西方向だった為か、雲が東北地方に流れ、朝方深い霧に包まれた他は概ね晴れ渡り、暖かな小寒だった。
今日(七草)も暖かい。

暖かさに誘われ、散歩がてら郵便局(古い呼び方だ)迄書籍代の入金に行く。電信扱いになると手数料がどえらく高価くなるのに驚く。どうやって対処しよう。とは言え近くの古書店に行くより遥かに安価い。そのように心をごまかすしかあるまい。郵便局に口座を作ればもっと安価くなるのだろうか?

山口四郎という翻訳家を知る。切っ掛けはケストナーの『飛ぶ教室』の訳がなかなか良かった事だったのだが、彼はゲーテやヘッセも訳している。潮出版社の『ゲーテ全集-1』「詩集」も彼の責任編集による。
…なかなか評価の難しい翻訳家だ。
『ドイツ詩集』を入手する。ドイツ語の韻律を非常に大切にしていて、何よりも口ずさめるような翻訳を心がけているのだろう。その点は評価したい。けれどどうも詩全体が甘くなりがちだ。つまりは感傷的なのだ。

この詩集に関しては読み終わったらBlog『夏の行方』の方に感想を書きたい。だが、原文や他の訳と比較する体力が今のわたしにあるのだろうか?

散歩から帰ると同じ山口四郎訳の『ヘッセ詩集』が届いていた。この本だけ振込指定のメールがなかなか来ないと思っていたら、本に郵便振込の用紙が挟み込まれた状態でやって来た。

仕方なく、また振込に行く。山口四郎さんに振り回された。こうなったら是非ケストナーの『5月35日』を訳して欲しい。

気力は相当衰えている。だが寒いので少しは動ける。これで少しでも暖かくなったら鬱状態の悪化は免れ得ないところだろう。恐らく悶絶していると思う。もう少し寒くなったら…それはそれでまた動きたくなくなるのだが…

ところで、小寒から寒中が始まるのだが、正月に行われていた寒中稽古や寒中水泳はどのように解釈したら良いのだろう?寒中と言えるのだろうか?
ちなみに寒中に獲れた鰤のみを寒鰤と言う。…これは氷見の旅館の女将さんから教わった事の単なる受け売りだ。

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