数日前から予兆はあった。
リターンキーを押しても改行されない。そんな出来事が稀にあったのだ。それでも、その時は、操作をやり直せば簡単に機能が復帰していた。なので、それ程不安に思わず、使い続けていた。
異変は昨日の朝から始まったと言って良い。リターンキーを何度押しても効かない。それどころか、英数・かなキーも効かなくなっていた。
Keyboardの掃除はあまりしない。なので、埃が溜まったのかと考えた。キーを取り外し、掃除機で掃除した。これで一件落着の筈だったのだが、現実はそう甘くなく、それ迄、何度かキーを押しているうちに機能していたリターンキーが全く無反応になり、矢印キーの上も効かなくなってしまった。
正直かなり焦った。これでは殆ど何も出来ない。
iMacを使う事を控え、iPhoneで出来る事をやっていた。
だが、それにも限界がある。
調べてみるとiMacのWireless Keyboardは13,000円程する。困った。今の私にはそれだけの金額を工面する余裕はない。
ダメ元で、使わなくなった機器を仕舞ってある棚を捜索した。もしかしたら以前のiMacに使っていたKeyboardが捨てられずに残されているかも知れない。
探してみると棚の奥の方に、それらしきものの縁が見える。
上に乗っていた物を取り出し、それを引き出してみた。
やった!
なんと言う幸運か。古いKeyboardは捨てられずに取ってあった。
棚から取り出した物を型付け、古いKeyboardを接続してみた。
使える!
USBポートを一つ占有する事になるが、古い有線Keyboardは無傷のまま存在していた。
写真上が今迄使っていた新しいWireless Keyboard。下がこれから使う事になる古いKeyboardだ。
使ってみると、古いKeyboardは、全てのキーが使える事が分かった。
危機は脱した!
新しいKeyboardになってから、もう10年近く経つ。すっかりそれに慣れてしまって、ブラインドタッチなど、古いKeyboardには、まだ若干不慣れな所がある。
リターンキーの位置など、Keyboardの縁を基準に、探っていたらしい事も分かってきた。
古いKeyboardにはテンキーも付いていて、新しいKeyboardにした時、かなり不便な思いもしたのだが、今ではもうすっかりテンキー無しに慣れてしまい、滅多な事がなければテンキーは使わない様になっていた。
だがかな入力をしている最中に数字を入力する場合など、テンキーを必要とする場面はいくらでもある。
これも要は慣れだろう。ブラインドタッチを含め、古いKeyboardに慣れるのも、そう長くは掛かるまい。
だが、iMac本体より先にKeyboardに逝かれてしまうとは、夢にも思わなかった。今はただ、古い物を捨てない自分の貧乏性に感謝するばかりだ。
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