20230626

梅川、忠兵衛

言わずと知れた近松門左衛門の人形浄瑠璃『冥土飛脚』の翻案。飛脚忠兵衛を、緒方洪庵の門下生として、遊女梅川を武家の育ちとして設定を変え、現代に蘇らせている。

あ・うん♡ぐるーぷによる第8回公演。脚本・演出はさとうしょう。場所は銀座8丁目、新橋の博品館劇場。


間宮家の養子である忠兵衛は、日本医学の祖とも呼ばれる緒方洪庵から絶対的な信頼を得る若き医者であった。学問にしか興味が無かった堅物の忠兵衛が、運命の相手梅川と出会ったのは新町の遊郭であった。二人は出逢った瞬間から、互いに強く惹かれあい、恋に落ちた。

しかし育ちは武家の娘ながら、金が物を言う苦界の遊女に成り果てた梅川と、出世を約束された忠兵衛。二人の前に立ちはだかる障害の壁は途方もなく高かった。

周囲の反対に追い詰められた梅川と忠兵衛は、梅川を身請けする為に、幕府の公金に手を付け、追われる身となり、やがて雪の降り頻る中、二人だけの世界を求めて心中に旅立つ。

横内正、原田大二郎をはじめとするベテランの俳優陣と若手がうまく噛み合った演技は、観ていて安心出来た。

しかし3時間半に及ぶ長丁場はやや苦痛だった。もう少し刈り込めたと思う。だが、近松門左衛門が原作となれば、そうも行かなかったのだろうか?

また場の展開が全て溶暗だけと言うのは頂けない。その場に流れる音楽も8割は同じ曲。少し飽きた。

心中シーンを先駆ける雪の精の乱舞は見事な演出だった。

やりたい事がはっきりしている芝居は、観ていて心地よい。

忠兵衛の養母、間宮妙役の演技が、出番は少なかったが、台詞回し、舞台への立ち方共に安定しており、巧かった。妙に印象に残った。

20230619

ブログへの回帰

ほぼ1ヶ月、ブログを更新しなかった。

何をやっていたのかと言うと、新しいSNSに幾つか手を出していた。

イーロン・マスクによるtwitter破壊が、予想を遥かに上回る規模で進んでいる。このままだとtwitterは有料でなければ参加することも不可能になりそうな勢いだ。

そろそろtwitterに代わるSNSを模索しなければならなくなって来たのではないか。そう思い、最初はMastodonに手を出した。

今になって始めた訳ではない。発足当初から登録はしてあったのだが、熱心な投稿者では無かった。改めて何人かをフォローし、その方の属するインスタンスに登録するを繰り返していたらいつの間にか13ものインスタンスに増えた。


「twitter 代替」で検索するとBlueSkyなる招待制SNSが始まっているという。Nさんという親切な方に招待コードをねだって、手を出した。それが今月の始めの頃だったという訳だ。

休眠状態だったMisskeyも始動し始めた。

twitterを含めて、全てpushucaで検索出来る様にしてある。

考えてみるとtwitterからして、上手く行ってないという自覚はあった。新しく手を出したSNSでも、同じ失敗を繰り返しているだけという気もしている。

変化があったのは、twitterはSNSの中でも、参加者の年齢層が高い部類に入るらしい事に気が付いたという事がある。

BlueSkyもMisskeyも年齢層が矢鱈と低い。10代が主流なのではないだろうか?

早い話が、話題について行けていない。

新しいSNS用のアプリを導入し、その使い方を覚えた。それだけが成果だったと言う気もしている。

最初のうちは何とか努力して、投稿を続けていたが、そのうちに疲れて来た。

いっその事、全てのSNSから撤退する事も考えたが、それ程の事でもない様な気もしている。

だが、やはり私の活動の原点はブログにあると言う事にも気付き始めている。

この1ヶ月の間、読んだ本は何冊かあるが、その記録は残せなかった。その事には後悔もある。

それもこれも、私がブログを放置していた事が原因だろう。

少し、SNSへの悪あがきが過ぎた様だ。

そこへの参加も辞めないが、活動の主戦場を再びブログに戻そうと思っている。

果たして更新頻度は上がるだろうか?