夕べはなかなか寝付けなかった。
頭を冷やそうと、ベランダに出てびっくりした。
中空にオリオン座が掛かっていた。
冬は意外と近く迄来ている。
7日に白露を迎えた。その日は30℃を超えた。それが夢のようだ。
涼しいと言うより肌寒い。
今日の最高気温は14:12に記録された25.2℃。実感としてはそれ程暖かくはなかった。
今朝は10.2℃迄下がった。そちらの気温の方がリアリティーがある。
善光寺平に戻って来て、ベランダのある場所に暮らすようになって、感じるのだが、秋と言う季節は、薄い膜のような空気に包まれた季節なのだと思う。
夏と言う大きな季節と冬と言う大きな季節、その間にフィルム状に挟まれて、春と秋がある。
だから秋と言う季節は捕まえにくい。
北からの冷気の流入は颱風の影響もあると思っていたが、颱風が遠ざかっても止まない。
今日は上空の層雲の底が波打つような雲が出ていた。
恐らく、強い風が上空では吹いているのだろう。
あの秋らしい空のその上には、もう冬があるのではないか?
その冬が地上に降りて来る頃、どこまで読み進める事が出来ているのだろう?
そんな事を考えながら、Michael Endeの『MOMO』を読み始めた。
遅々として進まない。
けれどBeppoの教えを守ろう。
Schritt für Schritt.
わたしはわたしでしかないのだ。