20080530

人と会う事に積極的になれないなぁ

子供すっ飛ばして、いきなり孫。という現実が刻々と近付いてきた。

女房殿の娘さんが結婚なさるという。既に妊娠もされている。

道徳的なことはどうでも良いが、物事の順番というものにはそれなりの意義があると思うのだが、皆様余りその事を考えていないようだ。
もっと言えば自分の価値観をしっかり吟味して、その上で論理的に物事を進めるのではなく、ただ流されて、曖昧なままの自分の結論に論理を合わせてゆくようなやり方が大勢を占めている事も分かってきた。…単なる性格の問題なのだろうか?

女房殿はさすがに自分の子供だけあって、娘さんの論理を優先して考えてしまっているのだが、こちらは一緒になる時さんざ反対されて難儀した記憶が生々しい。

女房殿はそのうちに合いたくなったら伝えておくからと軽く仰って下さったのだが、何でこちらから会うことをお願いする筋合いがあろう。

人と会うこと。そのことはわたしにとって大切にしたい出来事のひとつだ。それなりの必要性や必然性がある方々と会いたい。

はっきり言って、人を未だに蚊帳の外に置いている状態に平然としていられる感性の持ち主とはあまり会いたくないのだ。

人と会うのであれば誰でも良い。そうした気にはやはりなれないなぁ。

20080527

そろそろ4時の鳥が啼き始める頃だ

日曜日、雨上がりに見た遠くの山々は本当に美しかった。新緑そのものの鮮やかな色彩。

長野に引き上げる時、いろいろな人から同じお言葉を頂いた。
「信州の大自然の中で…」
今住んでいるここは昔からの大通りの傍で、昼間は東京並みに車が通る。加えてふたつの大工事が行われている事もあって、東京に住んでいた頃の方が静かだったと思うことがしばしばある。

どこが大自然なのだ!とふてくされた気分にもなる。

けれど、朝にはきちんと鳥が啼き、周りにある山々は、やはり途方もなく美しい。

20080513

四川省の地震

いち日、曜日を間違えていた為にとんでもなく忙しい一日になった。

四川省で大きな地震があったUSGSマグニチュードは7.9。チベット活構造帯の東端にあたる地点が震源だった。この一日で、発表された犠牲者の数は途方もなく増えてしまった。12日の段階では3000〜5000という数字に驚いていたのだが13日夜公表されている犠牲者の数は、少なくとも12000人が死亡し、その上にまだ数万人が生き埋めになっていると言う。

BBCのTV放送を流しながら仕事をしていた。このような事が出来る点が自宅仕事の特権と言えるかも知れない。いや!真面目にお仕事していました。本当です!

その上何故かフランス語、ドイツ語と続く日を間違えて、仕事を終えるや否やテキストを開く。相変わらずフランス語は開いた瞬間互いに顔を背け合う分からなさ。何と発音すれば良いのか分からない文字列が並んでいる。これでも少しばかり、目を通していたのだ。拒絶反応が出始めたのだろうか?文字列を睨みつけてもひと言も分からない。

語学の勉強はこんなものだよな…と思いつつ、何度も同じ単語を辞書で調べる。本当にこんなものなのだろうか?

そのうちにテレビでは四川省の地震についてのNEWSが始まる。これも仕事の一環なのだと自分に言い訳しつつ、吸い込まれるように身体ごとそっちに持ってゆかれる。

他のNEWSになると再びテキストに戻る。大体2:1の割合でフランス語とドイツ語の予習を行う時間を割り振っているが、理解の程度はドイツ語のほうが高い。習った事があるかないかの違いはかなり大きい。

そして気が付いた。まだ一日余裕があるではないか!

それにしても四川省の地震報道は生存者の救助シーンが多く、どうも居心地が悪い。情報が操作されているのは当たり前としても、これ程露骨にやられるとむしろ嫌気が差してくる。

はて?わたしは何の為にこんな忙しい事をしているのでしょう?

20080510

今日は肌寒くすら感じる

一昨日、昨日、なかなか洗濯物が乾かずに困った。20℃を少し超える程度の最高気温に加え、湿度が急に上がってきたせいだろう。今日(10日)は雨の予報が出ている。実際にすぐ南まで雨がやって来ているらしい。

急激な気温の低下と雨、そして衛星画像から読み取れる寒気団の流れ込みを見て、「下手をすると、山間部は雪になるかも知れないね」などと女房殿と冗談を言っていたのだが、冗談では済まされなくなりそうだ。標高1500m以上で雪になるおそれがあるらしい。

まだ4月だ、と言ってみたり、もう5月なのに、と言ってみたり、今年の春は忙しい。

さて、水曜日に連絡を忘れ、昨日になって歯医者に行ってきたのだが、上の前歯は虫歯では無さそうだ。歯槽骨が極端に痩せてしまっている。その為ぐらつきが大きくなって痛みとして感じるまでになってきているらしい。確かにわたしはずぼらな人間ではあるが、歯磨きは結構きちんと行っている。この上どうすれば良いと言うのだろう。今のところ危ないのは痛む前歯1本だけだが、「こりゃ総入れ歯も時間の問題だな…」と心の中で呟き、少しだけ暗い気持ちになった。少しでも長生きさせてやる方向しかないのだろうか?

また、暫くの間歯医者に通うことになりそうだ。次回の日程を決めるためカレンダーを見て気が付いた。水曜日は休みであった。時間を忘れなくとも予約は無理だった訳だ。単なる偶然だが、物事は滞りなく行われていたようだ。

今朝はフランス語の再放送。
前回の敗北を踏まえて、昨日から予習を行った為、(前回に比べ)少しは放送の内容を理解できた。だが、今迄一度としてテキストの例文を全て聞き取れた験しが無い。今回も少し長い例文になると途端にお手上げであった。あれ程聞き取りのシミュレーションを行いながら予習していたというのに…。全く腹が立つ。

放送の後、聞き取れなかった部分や、再確認した部分を中心に復習を行い、次回こそ!と意気込んで、来週の予習まで始めたのだが、ユーロがらみの数字は出てくる、またもや鼻母音は出てくる。そしてその鼻母音になるスペルが多い。ということにへなへなと打ち負かされ、2度寝に逃げる。

フランス語の数字の読み方は難しい。まだ3以上の数は殆ど数えられない状態だ。それに加えてeurosの読み方が数によって変わってくる。母音の前のeは発音されない事と、リエゾンが組み合わさってそうした事態を引き起こす。そのことは理解できた。この理解と読める読めないは全く別の話だ。

更に「行く」という意味のallerの活用も加わってくる。これがまた奇奇怪怪な活用をする。allerが何故vaに変わらなくてはならないのだ!

尤も、英語でもbeがisに変わる。無茶苦茶な話だ。その無茶苦茶の数が増えただけと悟りを開けば心も落ち着いてくるが、落ち着いたところで覚えきれない事に変わりはない。

これだけやったのなら少しは読めるようになったか?とはるか昔に指導教官と一緒に読んだ(筈の)フランス語の地質学論文を引っ張り出してきたが、…全く読めない。

20080507

歯医者を忘れた!

昨日より少し湿った感じはあるものの、相変わらず湿度の低い日が続く。嬉しい事だ。

難しくなったNHKの「テレビ会話」予習のペースを少し落として、『Die Leiden des jungen Werther』に集中する。…体調があまり芳しくなかったのだ。

この小説はGoethe本人の体験を基にしているというが、人間というものはここまで自分を対象化できるものなのだろうか?恐ろしさすら感じる。細部に至るまで綿密に構成が行き届き、それぞれのちょっとした対話、議論などが非常に良い効果を生んでいる。

「テレビ会話」に力を入れたお蔭で、ドイツ語のリズムが少しだけ分かるようになっている自分を感じる。Goetheのドイツ語のリズムは優れている。リズムだけでも美しい。

綿密な構成と心地良いリズムは知らず知らずのうちに読者を小説の内部に引き入れてしまう。

日本語で読んだ時は、この小説で自殺者が相次いだという事が信じられなかったが、(本当にほんの少しだけだが)あり得ることだと思える。

『Werther』を読んでいたのでメールの確認を怠り、連休で引き伸ばしに遭っていた給料の振込みが行われていたことに、かなり長い間気が付かなかった。
慌てて頂きにゆく。
帰り道、忘れかけていた歯医者の電話番号を、電柱の看板で確認。これで前歯に何事が起きているか位は分かる。…とほっとしたのがいけなかった。

部屋に戻って、今日の夜、フランス語とドイツ語の一回目の放送があることを急に思い出し、慌てふためいてテキストを開く。
昨日までやった筈のことは当然、殆ど頭の中には無い。

二重に慌てふためいたのが、更にいけなかった。

はっと気が付いた時には、歯医者の営業時間が過ぎていた。

連休後半が始まった頃に比べ、歯の痛みはかなり薄れてきている。下手をすると神経までう食が進んだのかも知れない。だが、喉もと過ぎれば…を繰り返して生きてきたわたしは、どうも歯の痛みが激しくないと危機感が薄れるらしい。

問題の歯を叩いてみる。…うずくまる。やはり何も解決していないことだけは確かなようだ。


フィリピン東海上で、また積乱雲が渦を巻き始めた。2号台風が発生するのだろうか?

20080504

歯痛

5月最初のお題がこれでは読むほうも参るだろうが、こちらも参っている。

本日は10時に25℃を越え、15時には箱清水の気象台で29.2℃、恐らく確実に外気温は30℃を突破しただろう。このところ暑い日が続く。
だが、気温が低かった昨日より過ごし易く感じる。乾燥した風が吹き込んでいる。洗濯物が良く乾く。

となればもっと活動的である事が期待されるのだが、…歯が痛い。

一昨日、今迄痛めたこともなかった上の前歯全体に痛みを感じた。痛みはよく観察してみるとあちらこちらに移動し、特定する事が出来ない。多分、脳が口腔内の脳内地図を作っていたのだろう。
昨日になると、最初痛みを感じていた箇所はもう痛まなくなった。その代わり、あちこち移動していた痛む場所が特定され、全ての刺激に対して、うずくまりたくなるほどの痛みを感じるようになった。
このメカニズムを研究されている方はいないのだろうか?

コーヒーが刺激物であることを、これ程具体的に知ったのは初めてかもしれない。

歯科衛生士の資格を持つ女房殿が感心するほどよく歯は磨いていた。だが、ブラシが届かない歯と歯の間が痛む。ここを磨く為の歯間ブラシもあるが、確かにわたしはそれをサボっていた。見事にそこがやられた。

世間は大型連休中。歯医者も当然休んでいる。弱り目に祟り目とはこの事だろう。結膜炎で左目が相当充血しているが、これはもはや後回しだ。

最近、生活が単調だ。生理的な基本的作業を除くと、仕事をしているか、(本を読むことを含めて)外国語の勉強をしているか、自転車に乗っているか。そこから自転車が消えた。またまた引き籠りの状態に戻ってしまった。

何も刺激を与えなければ歯痛は起こらない。身体をそっと動かしつつ明日の再放送に備えているのだが、やらなければ良いのに痛みの箇所を舌先で探ってしまう。

恐らく虫歯だとは思うのだが、「穴」は外からは見えない。だが、舌先の刺激はきちんと受け取る。痛みを誘発する刺激には、ある種の閾値の様なものがあるのだろうか?
ある強さや、刺激時間を越えると、何も無かったところに痛みが急速に発達し、巨大化して、身体はうずくまる。

暫くの間、全ての活動を中止せざるを得ない。

今日は空気も澄んでいるのか、空はそれ程青々としていないが、遠い山々の緑もはっきりと見える。
こんな季節にこんな生活をしなければならないなんて…

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追記:4日、飯山では気温が30℃を越えたが、長野市は29.5℃に留まり、30℃を越える事は無かった。