Twitterを始めとして、SNSには、どこか上手くいっていないという感覚が付きまとっていた。
だが、余り気にしなくなった。
そもそもそれ程有益なことを沢山発信している方では無かった。人気が出る訳が無い。
フォローされることをそれ程気にしなくなったら、何となく物事が巧く行き始めたような気もし始めた。
いや、気のせいだけではあるまい。
twitterやFacebookがそれなりに面白く感じ始めたのだ。
そのうちのひとつに最近twitterでフォローした音楽史たんというアカウントがある。
古代から始めて音楽史をYoutubeで実際に音を聴きながら概観してくれる。
面白いのだ!
昨日の夜の段階で、ルネサンス後期・器楽のリュートでDowland(1563-1626)まで進んだ。
音楽の聴き方が丸っきり変わってしまった。
古楽を聴くようになったのは、このアカウントと一緒に音楽史を概観し始めてからだ。
だが、それ以上にクラシック全般、とりわけ現代音楽の聴き方が変わってしまった。
10月の下旬にはByrdの名前が出て来て軽く驚いた。
私の無知が驚かせたに過ぎないのだが。
彼、William Byrd(1543?-1623)の名前を知ったのはつい最近の事だ。YouTubeでGlenn Gouldの演奏を漁っていて、頻繁にこの人の名前が出て来たのだ。
Glenn Gouldは現代音楽も弾いているが、最も関心を寄せ、採り上げたのはBachだった。
けれど伝統芸能をやろうとしていたのでは無い。BachやByrd、Gibbonsなどの古い音楽を現代音楽として弾くことを試みた音楽家だったと私は理解している。
なのでByrdもどこか現代音楽の感覚で聴く姿勢が出来てしまっていた。
この姿勢があながち間違いでは無かったのだと気付かせてくれたのが音楽史たんの講義だった。
古代や中世の音楽の響きはまるで現代音楽だった。
中世のオルガヌムなどの中にはスティーブ・ライヒに影響を与えたり、20世紀にならないと復活しなかった書式で書かれているものもかなりあるのだ。
吉田秀和さんの本『名曲三〇〇選』の中の記述を実際の音で実感と共に振り返ることも出来るようになった。
現代音楽は古い音楽の基礎の上にしっかりと建っているのだ。
音楽史を辿ることは、そのまま音楽の多様性に気付くことでもある。
音楽史たんのtweetは初期のものがまとめられている。
音楽史たんまとめ①【古代】編
音楽史たんまとめ②【中世】編
twitterをやっていなくてもここで古代・中世の音楽を振り返ることが出来る。
まだまだ音楽史たんのtweetは続くのでtwitterをやっている方にはフォローする事をお奨めする。
実にスリリングなのだ!
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