日中にも少し降ったらしい。全く気が付かなかった。
今日は下弦の月が出る。その事だけが頭にあり、語学の番組を見た後、それを見ようと窓越しに空を見た。おぼろげながら雲の向こう側にその光があった。だが、部屋の明かりに照らし出されて白く光るものが落ちて来るのが見えた。
これは!と思わずベランダに出てしまった。
月がおぼろげに出ているのだから、雲はそれ程厚いものではないと思う。けれど、雪がしっかりと降っていた。暫く見ていたのだが寒さは厳しいものがあり、また部屋の中へ…
残り少なくなっている子供心が騒ぐのだろうか?これから先の事を考えるとうんざりもして来る。とりわけ今年からは車がない。外に出るにしてもよく滑る歩道を寒さに凍えながら歩かなければならない。にも拘らず初雪には未だに心浮き立つものがある。
よく見ると路上は単に濡れているだけだが、植え込みや家々の屋根の上には薄らと積雪も認められる。
朝迄にはどれ程積もるのだろう?と、これもかなり弾む思いで期待しながら部屋に戻り、すぐにストーブを点けた。
30分程経って様子を見に行った所、雪は雨に代わっており、更には結構はっきりと下弦の月が見えた。
なかなかにして気候と言うものは気紛れで、期待や予想を十分に満たしてはくれない。
東京とは違って、明らかな冬と言う季節がある信州の、その冬が始まった。
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