夏の扉へ
Wir sollen heiter Raum um Raum durchschreiten, -H.Hesse-
20250326
ヘーゲル(再)入門
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難解なヘーゲルの文章を、丁寧に説き起こしてある。なので、例えヘーゲルの訳文が分からなくても、筆者の説明を急がず慌てず読む事で、ヘーゲルを一通り理解する事が可能となっている。 大学時代、とある事情から、ヘーゲルとは壮絶な格闘をして来た。解説書も何冊か読んだ。だが、理解出来たかと言う...
20250302
ミシェル・フーコー
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ミシェル・フーコーの本を読まずに、ミシェル・フーコーについての本ばかり読んでいる。 今回読んだのは慎改康之『ミシェル・フーコーー自己から抜け出すための哲学』。この本に関しては、若干の因縁がある。 5年程前、県立長野図書館を訪れた際、新刊コーナーでこの本を見掛け、強く惹かれたのだ。...
20250210
枯木灘
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決して、中上健次を舐めていたのではない。そのような大それた事はとても私には出来ない。 だが、さほど厚くないこの本を手に取って、1日か2日あれば読み切れるだろうと算段していた。 その甘い見積もりは、最初に本を開いた時に、脆くも崩れ去った。昔の文庫本の様に、活字がやけに小さいのだ。 ...
20250201
アーレントと赦しの可能性
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「反時代的試論」と名打たれている。 「あとがき」でも触れられているが、これはニーチェの『反時代的考察』へのオマージュだろう。 ハンナ・アーレントの著作の翻訳も手掛けている、森一郎氏の時代論である。 恐らく、第一部第一章にある「アーレントのイエス論」を、世に出したいという意図から編...
20250108
山とも庵が!
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本郷駅の近くにあるその店を、私たち夫婦は大変贔屓にしていた。 何か事あると、またはなくても、その店が提供する美味しい蕎麦を食べに、足繁く通っていた。 予感はあったのだ。女房殿が車でその店の前を通り掛かっても、店が開いていないと言う様になったのだ。 今日(25年1月8日)確かめてみ...
20241203
天湖
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今回で、この小説『天湖』を読むのは2度目になる。丁度10年前、同じ『石牟礼道子全集不知火第12巻』で読んでいた。10年前読み終えた日が、今回の読み始めの日となる巡り合わせだった。 かなり感動した事を覚えている。内容も覚えていた心算だった。 それ故、今回の石牟礼道子読破計画の中で、...
20241118
美術の物語
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B5サイズで688ページ。かなりの大型本だ。だがこれでも削りに削った結果だと言う。 先史時代から現代に至る迄の美術の歴史が網羅されている。しかし本の題名は『美術の歴史』ではなく、『美術の物語』だ。この辺りから著者エルンスト・H・ゴンブリッチのこだわりが垣間見える。文章はシンプルで...
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