夏の扉へ
Wir sollen heiter Raum um Raum durchschreiten, -H.Hesse-
20250510
石牟礼道子全集不知火別巻
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昨年の1月に思い立っている。すぐ実行に移したので、ほぼ1年半掛けた事になる。石牟礼道子全集不知火の全巻読破を成し遂げた。 全集編纂後の作品や対談は、既に読んでいるので、石牟礼道子さんの作品は、全て読破した事になる。 振り返って胸に迫ってくるのは、やはり石牟礼道子という作家は、並の...
20250425
ガザ日記
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月に1冊ずつでも、パレスチナ関係の本を読むようにしている。 それは彼らに加害する西側に属する者として、人間らしく生きる為の一縷の矜持を保とうとする、私の悪足掻きのひとつなのだと思う。 本書『ガザ日記ージェノサイドの記録』は、そんな私の読書歴の中でも、パレスチナの、ガザの現実を、リ...
20250414
知の考古学
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意味が凝縮している。フーコーの文章を読む時、その事を強く感じる。しかもその意味は藤の樹の様に硬く捩れあい、巨大な塊を形成している。 私たちはその塊をどうにかして解(ほぐ)し、咀嚼する事が可能な程度に解体する作業を、最初にしなければならない。 それがフーコーを読むという事だ。 それ...
20250412
種の起源
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思わぬ基本文献を、私は読んでいない。 あれほどスティーヴン・ジェイ・グールドやリチャード・ドーキンスを読み漁っていながら、今日までチャールズ・ダーウィンの『種の起源』を読んでいなかった。 これは明らかに怠慢だ。 今日(2025年4月12日)ようやく読み終える事が出来た。 実はこの...
20250410
ネコはどうしてニャアと鳴くの?
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正直に告白する。題名を見て、舐めていた。 図書館でこの本に実際に出逢い、まずその厚さに驚いた。 当初、もっと薄い本を想像していた。だがこの本は470ページもあるのだ。 だが、まだ題名に拘泥していた。また、この内容なのかと。 猫は人間に対して接する中で、そのニャアという鳴き方を学習...
20250326
ヘーゲル(再)入門
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難解なヘーゲルの文章を、丁寧に説き起こしてある。なので、例えヘーゲルの訳文が分からなくても、筆者の説明を急がず慌てず読む事で、ヘーゲルを一通り理解する事が可能となっている。 大学時代、とある事情から、ヘーゲルとは壮絶な格闘をして来た。解説書も何冊か読んだ。だが、理解出来たかと言う...
20250302
ミシェル・フーコー
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ミシェル・フーコーの本を読まずに、ミシェル・フーコーについての本ばかり読んでいる。 今回読んだのは慎改康之『ミシェル・フーコーー自己から抜け出すための哲学』。この本に関しては、若干の因縁がある。 5年程前、県立長野図書館を訪れた際、新刊コーナーでこの本を見掛け、強く惹かれたのだ。...
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