20071119

初雪

朝、晴れていたが、北風に流されて低い雲が飛び交い、荒れ模様。昼には雨になった。

とてもじゃないが外に出られない。そう考えていたのだが、女房殿が街に出るというので便乗させて貰い、本屋まで行く。
amazonを含め、久し振りにハードな本を購入した。

読みやすく、内容も簡単な本は、すらすら読めるが、読んだ後燃え滓がぶすぶす煙を上げているような不快な感覚が残る。
やはりこの頃、凄みのある本を欲していたのだと思う。

今日購入した本は、読み切るまでには時間が掛かるだろう。けれど、手応えを感じている。

まだ、冬篭りには早いかな?そう思っていたのだが、妙な時間に目を醒まし、外を見ると雪が舞っていた。
一昨日初霜と初氷を見たばかりだ。やけに早い。

TVでは長野市内で5cmの積雪が予想されていたが、少なくともわたしが住んでいる場所で積雪はないだろう。あまり本格的な降り方ではない。

山間部では昼から積雪があったらしい。いつもの『続・黒姫から』でそのことを教えて頂く。

篭りたい気分が増すが、病院通いなどで外出しなければならない。さてスノータイヤにいつ履き替えるか?

雪国はそれなりに面倒な事も多いが、春から夏にかけての、頭の中で鰻が何匹ものたうつような気分に比べれば、今の面倒はそれ程苦にならない。…そうでもないか?

しかし、いつからわたしは春が苦手になったのだろう?

高校時代は春は心浮き立つ時期だった記憶がある。嬉しくて仕方なかった。
外界と同じ様に心の中も光に満ち、新しい季節の到来を体中で味わっていた。良く、屋根に登っていた事を覚えている。

春が苦手になった頃、記憶の中ではそれ程、七転八倒する苦しみを味わったように思えない。
意外と困難な時期を、わたしは乗り切れるものだな?そんな事を考えながら過ごしていたような気もする。

抑圧とはそうしたものなのかも知れない。当人は自覚しにくい。すっぽりと記憶が抜け落ちている時期もある。

Blogを再開して気が付いた事は、わたしの状態はかなり改善されていると言う事だった。このBlogの最初の頃の記述を見ると、思わず眼を背けたくなる。わたし自身は今の方が苦しいと思っている。この自覚のギャップは興味深い。

本を読もう。そして身体を動かしてゆこう。
あまり無理をすると、残念ながらわたしの状態はすぐにもとに戻ってしまう。それに注意を払いながら、…やはり冬は篭って過ごそうか?

基本的にぐうたらなわたしなのだな?そのことは否定できそうもない。

ストーブを消すと途端に部屋は寒くなる。外気温は相当低いようだ。

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昼は概ね晴れ上がった。
東の山々を見ると、菅平から横手山、高社山まで、稜線は真っ白になっていた。山々に残る雪線は北に傾いた面を作っている。菅平ではまだ山の高い部分だけが白くなっていたが、高社山など善光寺平の北東端にある山々は裾まで白く、その白さが濃い。恐らく、飯山、中野辺りは平地でも積雪があったのだろう。

今回の降雪は一時的な冬型の気圧配置がもたらしたものとされているが、早速次の一時的な冬型の気圧配置が近付いている。

東北を中心として、かなりの積雪があったようだ。
青森県酸ヶ湯では80cmの積雪を記録している。この場所は3月中旬までずっと雪の中に埋もれている。1年のうち1/3ほどが雪の中と言うことになる。

その他、岩手県西和賀町で58cm。北海道音威子府で39cm。岩手県一関市で34cm。秋田県横手市29cm。新潟県湯沢町で24cm。宮城県栗原市で22cm。群馬県みなかみ町で20cm。

朝日、毎日などの新聞では見出しに「冬将軍がやってきた」「寒気、真冬並み」などと冬を強調しておき、本文で「この秋いちばんの寒さ」としてあるのが面白く感じられた。

東京もかなりの寒さだったようだが、それでも季節の感覚としてはまだ「秋」なのだろう。何しろ本郷の銀杏はようやく色付いた頃だ。

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