夏の扉へ
Wir sollen heiter Raum um Raum durchschreiten, -H.Hesse-
20250108
山とも庵が!
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本郷駅の近くにあるその店を、私たち夫婦は大変贔屓にしていた。 何か事あると、またはなくても、その店が提供する美味しい蕎麦を食べに、足繁く通っていた。 予感はあったのだ。女房殿が車でその店の前を通り掛かっても、店が開いていないと言う様になったのだ。 今日(25年1月8日)確かめてみ...
20241203
天湖
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今回で、この小説『天湖』を読むのは2度目になる。丁度10年前、同じ『石牟礼道子全集不知火第12巻』で読んでいた。10年前読み終えた日が、今回の読み始めの日となる巡り合わせだった。 かなり感動した事を覚えている。内容も覚えていた心算だった。 それ故、今回の石牟礼道子読破計画の中で、...
20241118
美術の物語
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B5サイズで688ページ。かなりの大型本だ。だがこれでも削りに削った結果だと言う。 先史時代から現代に至る迄の美術の歴史が網羅されている。しかし本の題名は『美術の歴史』ではなく、『美術の物語』だ。この辺りから著者エルンスト・H・ゴンブリッチのこだわりが垣間見える。文章はシンプルで...
20241106
なぜガザなのか
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読んでいて、身体がガタガタと震え出すのを堪えるのに必死だった。夢中で、怒りと自責の念に駆られながら、一気に読み切ってしまった。サラ・ロイ『なぜガザなのかーパレスチナの分断、孤立化、反開発』だ。 最初、しくじったかと思った。冒頭の序論「本書の位置付けと概要」で、本書は同じくサラ・ロ...
20241026
性的人身取引
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このブログで、本を扱う時は、その本を読んで貰いたいと願いながら書いている。しかし、今回採り上げるシドハース・カーラの『性的人身取引ー現代奴隷制というビジネスの内側』程、是が非でも読んで欲しいと願った事は、今迄に無かった。 読んで、気持ちが良くなる本ではない。むしろ現実の惨さに、思...
20241021
19世紀ロシア奇譚集
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学校教育では、美術では印象派が、文学ではリアリズムが幅を利かせている。19世紀のロシア文学と言えば、レフ・トルストイであり、ドストエフスキーであり、まるでそれ以外のジャンルは、芸術ではないかの如き勢いである。 本書、高橋知之編訳による『19世紀ロシア奇譚集』には、リアリズムの隆盛...
20241016
カノッサ
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S.ヴァインフルター『カノッサー「屈辱」の中世史」。原書は”CANOSSA-Die Entzauberung der Welt”。世界の脱魔術化と直訳出来るのだろうか?刊行後20年以上を経て尚読み継がれるロングセラーらしい。 カノッサの屈辱はその印象的な呼称と出来事から、高校生...
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