20130428

玉井、不破ライブin松本

昨日(13.04.27)松本の元町にある日本料理店「温石(おんじゃく)」で、玉井夕海さんと不破大輔さんのライブデュオがあった。

行ってきた。

不破大輔さんとは、東京時代に沢山遊んで貰った。25年間くらいずっと共に行動していたのではないだろうか?

玉井夕海さんとは初対面だった。とは言え2006年に『もんしぇん』 という映画を彼女が創り。その世界に魅了されていた。独自の世界を持った方だと感じた。いつか遭うに違いないという予感もあった。

そのお二人が松本まで来てくれるという。これは行かねばなるまい。

女房殿に車を運転して貰い、松本まで行った。

燕が沢山飛んでいるのにはびっくりした。長野市にはまだ燕は来ていない。

会場になっている「温石」は、住宅地の中の、分かりにくい場所にあるという。確かにWebで検索してもおいそれとは出てこない。
こんな道を入って行くのだ。

ライブをやるような店があるという雰囲気では全くない。

で、何と!これが入り口。

小さな張り紙が貼ってあって、どうやらここで目的のライブがありそうだと言うことは悟った。

だが、これが入り口なのだろうか?

今ひとつ確信が持てない。

第一扉らしいものも見られないではないか。

よく見ると、門から石畳が右に延びている。

迷う。

この石畳を行くのだろうか?

行ってみよう。

なかなかの風情だ。

だがこの先には四阿のようなものがあるだけで、ここを入る訳ではないようだ。

更に奥には民家のような家がある。

また門に戻って貼ってある紙をつらつらと眺める。
間違いは無いと想うのだけれどなぁ…。

中から人が出て来た。

「ここ、今日ライブがあるんですよね?」
「はい、もうすこしお待ち下さい」
「はい、はい 。分かっております。まだ早いのですよね」

開場1時間くらい前に下見で来ていたのだ。

待つ。


いよいよ。だ。

玉井夕海さんが言うには、今日のライブは「対話」だという。

何か喋らされるのかな?
少し緊張して始まりを待つ。

照明が全て落とされた。
真っ暗闇のなか、玉井さんの唄と不破さんのコントラバスが「対話」を始める。

即興色が全面に出た演奏だ。
濃密な時間が流れる。

そうだ。こんな時間と音の流れの中に、かつて私は身を置いていたのだ。
玉井さんのアコーディオンと唄、不破さんのコントラバスが絶妙な絡み合いを見せる。

彼らの心地良い「対話」に身を委ね。耳をそばだてる。

……。いえぃ!

来て良かったと、心から思えた。

お客さんを含め。皆と共有するこの濃密な時間は本当にかけがえがない。
同じ時間を過ごすことができるのは有り難いことだ。

終わった後、少し話をしたくて、ぐずぐずしていると、お店の方が料理を持ってきて下さった。
ライブの最中にもスープを出して下さったのだが、ここの料理は絶品だ。とても穏やかで優しい味を提供して下さる。

ライブで楽しませて頂いた上にこれでは、余りにも甘えすぎていると感じたが、甘えさせて頂くことにした。

その後不破さんと呑みに。

私と女房殿は酒を呑まないのだが、不破さんには呑んで貰わなければ。

彼と逢ったのは5年振りくらいだろうか?その時も松本だった。その時も5年振りくらいだった。

こんな私に付き合って下さって、本当に有り難い。


春も盛り。
松本の街は花盛りだった。

とても幸せな気分で帰途についた。

0 件のコメント:

コメントを投稿