20130215

St. Valentine's day

女房殿の娘さん(だからと言って我が娘ではない。そこがほろ苦く、味わい深いところだ)のM美さんが今日届けてくれた。

容器には色気がないが、この生チョコ、ロイズやモンロワールのものよりも美味しいのだ!

最近甘いものに目覚め続けている私には分かる!はっきりとそう断言出来る。

私が高校生だった頃、まだ世の中にそれ程ヴァレンタインディは定着していなかったと記憶している。

幸いだったと思う。地の底を這う程にモテなかった。けれど一丁前に傷付きやすさを持っていた。あの頃、ヴァレンタイン狂想曲が蔓延していたらどうなっていたことだろうか?


大学に入って、京王線に乗っていた時のことだった。

向かいの席に坐っていた女子高生が手にチョコを持っているのを見た。

驚愕した!

そのチョコにはでかでかと「義理」と書いてあったのだ。

こんなものがあるのか!

この年齢でもう「義理」だの何だのに気を配らねばならないのかと不憫に思った。だが、そこでこの風習(商業的だが)は留まらなかった。それは皆様の方がご存じの事と思う。

話としてはSt. Valentine's dayなるものがある事は耳にしていた。けれど、それとは別のヴァレンタインディと称すべきシロモノが、現実社会で嵐のように吹き荒れる風習となっていたの初めて体感したのだ。


私が朴念仁なので、只単に知らなかっただけなのだろうか?

そうとも思えない。モテた友人もそれ程手に余る程のチョコレートを手にしていた記憶が無い。

そんな中に突如として義理チョコの文化は発生したのだ。第一あのフォークソングなるものにもヴァレンタインディは登場しないではないか。


今日渡された生チョコは正真正銘の義理チョコだろうが、それも良き哉。 ロイズよりモンワールより甘く、ほろ苦く美味しい生チョコを頂けるのだから幸せな事だ。そう自覚出来る。

ほろ苦く、時にしょっぱいが、それなりに甘く、味わいが深い。

私の人生、それ程悪くない。

2 件のコメント:

  1. ふふふ、よかったですね。

    ほろ苦さと甘さがこれほど複雑にマッチしたたべものはなかなかないですね。色んな想い出と共に。

    義理よりはまだ友チョコの方が分かる気もします、日頃の感謝を込めて…みたいな感じでしょうか。

    お返しはするのかな。
    池田さんの緻密な性格によるお菓子作りはきっと素晴らしい成果を生むに違いないと、確信します!
    (私のようなオオザッパー人間にはお菓子作りと実験は不向きです…苦笑)

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  2. 奇蹟の食べ物なのではないでしょうか?

    NHK・BSでやっていたドキュメンタリー
    「甘いチョコレート 苦い現実」がどうしてもチョコレートを食べる時浮かんできます。児童労働が絡んだカカオでないことを祈るばかりです。

    お菓子作りかぁ。考えた事も無かったな…。
    この生チョコに見合っただけのものが造れるといいのですがなかなか。

    しかし、何らかのお返しはしなければね!

    やってみますか!

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