20080901

夏の終わりの豪雨が去って

昨日(8月31日)は二百十日。だが、日本列島に絡み付くように広がっていた前線に伴う雨雲は剥がれて行った。太平洋上にも颱風の発生は見られなかった。

今回の豪雨は所謂ゲリラ豪雨(〜雷雨としているのは極限られたサイトだった)とは異なり、オホーツクに停滞している高気圧の為に身動き出来ずに停滞していた前線に南からの湿った空気が吹き込んだ為に起きたとされている。実際に衛星画像を見ると、日本列島に沿うように分布していた雲に、南から、それとは氏素性の異なる雲がぺたぺたとくっついてゆく様子が分かった。

ここ善光寺平では雨はそれ程激しくなく、むしろ、今にも止みそうな雨がいつまでも降り続く、そんな天候だった。
仮に今が戦時中で、情報統制が徹底していたら、あの雨が多くの地方で大被害を出していたとは知る事も出来ず、それを感じ取る事も出来なかったに違いない。

前回、日本列島の気象は熱帯のそれであると書いたが、やはりそうでもなさそうだ。季節は少しずつ動いている。
車道の脇に植えられている桜の葉も色づき始めた。…とは言えその幹にミンミンゼミが留まり、盛んに啼いているのだが。

今年の天候は、夏になる前に暑くなり、秋になる前に涼しくなってしまった。その様に捉えるのが最も妥当であるように思える。

昨日は局地的な雨を降らせていた浅間山方面の積乱雲と北側の層雲の縁を造る鰯雲が見事なコラボレーションを見せていた。

夏と秋が同居しているような光景だったが、秋と言うにはまだ早いという感覚がわたしの身体の中にある。それは空の色であり、空気の湿り気であり、聞こえて来る虫たちの声からの判断なのだが、東京で培った9月の暑さへの警戒感も少し混じっているようにも思う。

実際に今日(9月1日)は暑く、数は少ないもののミンミンゼミが盛んに啼いていた。

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