夏の扉へ
Wir sollen heiter Raum um Raum durchschreiten, -H.Hesse-
20230922
敗北を抱きしめて
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必読の書と言えるだろう。 言わずと知れたジョン・ダワーの第二次世界大戦後の日本を描いた歴史書である。以前この本は持っていたのだが、引っ越しに伴い売却してしまって、今回改めて図書館で借り、紐解いてみた。増補版とあるが、文章に取り立てて変更はなく、画像類の差し替えがある程度のものらし...
20230905
大規模言語モデルは新たな知能か
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最初のうちは驚いた。 そして、こんな面白いおもちゃがあるか!とばかりに使い倒した。 ChatGPTの出現だ。 何を聞いても答えが返って来るのだ。それもかなり自然な対話の形式で。 だが、村野四郎の『惨憺たる鮟鱇』の冒頭に掲げられている「へんな運命がわたしを見つめている」と言うリルケ...
20230902
中世哲学入門
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これを読書と呼んで良いのか迷う。 本書全体を通じて、中世哲学は難しいぞ!と、そればかりが書かれている。 2/3以上が用語の解説に費やされており、それらにもこの語は日本語には訳しにくいぞ!という、注意書きが必ずと言って良い程付けられている。 確かに難しい。それに加えて、文章には山内...
20230828
竹取工学物語
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主に竹にフォーカスし、植物を土木工学者の眼で見たらどう見えるか?それを主題にしている。 身の回りに、竹製品は多い。溢れかえっているとすら言える。それだけ竹は「使える」素材だと言う事だろう。 だが、その竹の「使い易さ」とは一体なんだろうか?その事については、今迄余り深く考えた事が無...
20230826
レオナルド・ダ・ヴィンチの源泉
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レオナルド・ダ・ヴィンチの作品についての、緻密な考察が繰り広げられている。 レオナルド・ダ・ヴィンチという人物は、幼少の頃から、何かと気になり続けて来た人物だ。だが、本書の著者田辺清氏程には、ダ・ヴィンチに関して、思い巡らしをしてこなかった。 田辺氏は、作品のひとつひとつに対して...
20230824
カフカはなぜ自殺しなかったのか?
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フランツ・カフカは結核で亡くなっている。自殺ではない。 考えてみると、これはとても意外で不思議な事だ。本書はその疑問を、カフカの日記や手紙を読解して行く事で、解き明かそうとしている。 カフカは何かと言うと、すぐに自殺を考え、口にしている。この事実は、私たちの持つ、カフカのイメージ...
20230818
招かれた天敵
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千葉聡『招かれた天敵─生物多様性が生んだ夢と罠』。 兎にも角にも著者の知識量の多さに圧倒された。薄からぬ本のどのページにも、多くの情報がみっしりと詰め込まれている。 レイチェル・カーソンはその著書『沈黙の春』で殺虫剤の大量散布により化学薬品で汚染され、命の賑わいが失われた世界の恐...
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