夏の扉へ
Wir sollen heiter Raum um Raum durchschreiten, -H.Hesse-
20151019
『ハンナ・アーレント講義』
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結局、解題を4回、本文を3回読んだ。 本書ジュリア・クリステヴァ『ハンナ・アーレント講義─新しい世界のために』はJulia Kristeva, Hannah Arendt: Life is a Narrative の全訳である。 本文はクリスティヴァがトロント大学の「アレ...
20151013
『身体巡礼』
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ハプスブルク家の一員が亡くなると、心臓を特別に取り出して、銀の器に入れ、ウィーンのアウグスティーン教会のロレット礼拝堂に収める。心臓以外の臓器は銅の容器に入れ、シュテファン大聖堂の地下に置く。残りの遺体は青銅や錫の棺に入れ、フランシスコ派のひとつ、カプチン教会の地下にある皇帝廟に...
20151009
「小さな町」のハイデッガー兄弟
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良書を読んだ。 ハンス・ディーター・ツィンマーマン『マルティンとフリッツ・ハイデッガー─哲学とカーニヴァル』だ。 この本に描かれているのはドイツ南西部の「小さな町」メスキルヒだ。 ここはこの本の舞台であり、主人公とも言える。つまりこの本はハイデガー兄弟を通して描かれ...
20150813
『属国』
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特別に新しいことを言っている訳ではない。 タイトルの「属国(Client State)」は70〜80年代に掛けて政権の中枢にあった後藤田正晴の2003年の発言から採ったものであるし、副題のAmerican Embraceはジョン・ダワーの有名な著作『敗北を抱きしめて』を引い...
20150619
『原子・原子核・原子力』
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著者の頭脳が恐ろしいほどに知的に整理されているのだろう。久し振りに自分の頭の中がすっきりと整理されてゆく快感を味わった。 山本義隆氏の最新刊『原子・原子核・原子力─わたしが講義で伝えたかったこと』だ。 この本は著者が務めている駿台予備校の千葉校で2013年3月、高校生、...
20150529
『香港バリケード』
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2014年9月26日。香港の若者たちは中華人民共和国に対して立ち上がった。 只、普通の選挙を求める運動だった。中心となっていた学生たちは皆、非暴力を示すために両手を挙げて運動していた。 それに対し、警察は28日から何度も催涙スプレーや胡椒スプレーを使用し、武器を持たない一般市...
20150508
『貧困襲来』
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今迄の人生の中で金に縁があった例しがない。 学生時代は明確に私は住む部屋のあるホームレスだと実感していた。貧困はいつもすぐ脇にあった。けれど運が良いのだろうか、抜け出そうにも抜け出せないとされる貧困状態には辛うじて陥ることなく生きてきた。 けれどこのままでは近い将来確実...
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